2013-12-10

スリランカハンドクラフトプロジェクト2013まとめ NO.1

ちょっと気が早いですが、
スリランカハンドクラフトプロジェクト、2013年のまとめを
ご報告しておこうと思います。

鍵屋別館のお店のお知らせやイベント情報ばかりを
ブログに書いているので、スリランカのプロジェクトはどうなっているんだろう??と、
きっとご心配くださっている方も少なからずおられるかもしれません。

応援して下さっている皆さま、ご報告を怠ってばかりで本当にすみません。。。。


残念なことに、今年もスリランカへ行けませんでした・・。
お店を閉められない・・・、小学生の息子が・・・・、などなど、たくさんの理由がありますが、
何より、スリランカへの渡航費を捻出できませんでした~><

しかし、1年間でプンチラマイや他、スリランカの商品を販売してくださっている
シサム工房さんなどで販売して戴いた売り上げは全額、
合わせて、60万円ほどプロジェクトの費用としてスリランカへ送りました。

全て現地のパートナーであるティラカさんへ託しています。
そして、
・生産者やティラカさんへの人件費
・生地材料の購入費
・日本への送料
・スリランカの手織り商品の購入費
などに使っています。

渡航費までは手が届きませんが、なんとか現地での人件費や細々とした商品製作が
可能な1年でした。これは商品をお買い上げいただいたお客様のおかげです。

プロジェクトを想い描き始めて4年。
今はまだ、家に例えると見えない基礎部分の工事中です。
いくらかまとまった借金をして、もっとプロジェクトを前進させてはどうか・・、
そのお金でスリランカに飛んで、どんどん企画制作、営業すれば・・・、などなど、
それも頭をよぎりますが、
やはりまだ基礎部分。まだ時期尚早と思います。
もともと私自身が、誰のためでもなく、自分のライフワーク、使命としての仕事をしたくて
スタートした事。子育てしながら、一人でも倒れず継続していけること、
そして未来が開けてくることをじっくり待つための小さな努力、
その過程を信じ、楽しみたいと思っています。

公に支援を呼び掛ける、募金を呼び掛ける、ということにどうもシャイな私ですが、
今年はただただ幸運にも、心優しい人々との出会いがあり、大きな励みとなりました。

【出会い】

「スリランカで、何を、どんなデザインでつくるのか・・・」というプロジェクトの軸の部分。

今年に入ってすぐ、お店でのふとした出会いから、
オリジナル服や小物を製作するPanda屋さんに、商品のデザインやサンプル製作の
ご協力をいただけることになりました。

Panda屋さんとの出会いは言葉にできないくらい嬉しいものでした。
デザインの才能なんてない私、さらに縫製もできない。
デザイナーさんを雇うこともできない。
ナイナイだらけですから、いったい、Panda屋さんに出会えなかったら、
今、何も進んでいないのではないかと思います。

それからというもの、Panda屋さんは足しげくお店に通ってくださり、
一緒に考え、サンプルを何度もつくり、いろいろな事を相談にのってもらっています。
いつも気持ちよく引き受けて下さる、本当にありがたくてならない存在です。

そして残暑が残る頃・・・
お店に考えもしなかった助っ人が二人も飛び込んできてくれました。
若くて、キラキラしていて、やりたい事がはっきり見えているしっかり者の二人。
就活がスタートする大学3回生の久保さん、就職も内定した4回生の橋本さん。
二人はインターンとして、週1~2回ほど私の小さなフェアトレードのお店で働いてくれています。
週6日間、お店を離れる事ができない中で、少しでも仕事を分担し、
ときにはお店を任せて、プロジェクトの打ち合わせなどに時間を作れるので、とても助かっています。

そして、10月。
極めつけの巡り会いが待っていました。

「日本で販売できる品質、縫製技術の向上はどうすればいいのか・・・?」というテーマ。

現地からは、もっとも簡単なはずの正方形のコースターが、ひし形で送られてくる。
サイズもバラバラ・・。「これ以上うまく縫う事ができない」というコメントに、私はうなだれました。
私はスリランカに行く事が出来ない。
行ってもらうお金もない・・。トホホ。。

ボランティアでスリランカまで行って下さるような稀少な方、いないよね~。。。。っと、
半泣きでポロっとこぼした一言を、拾い上げてくださった友人(お客さまだったのですが・・)が、
自分の友達へ、その方が、またお友達へ。
そして、興味をもってくれた方がいるよ、と。

初めてお会いしたその女性のお名前はエイコさん。
私よりお姉さんですが、とてもお若くて明るくて、すぐにくだけてお話しすることができました。

なぜ興味を持って下さったのか?
「17年前に、初海外ボランティアに行った国が、スリランカでした」という事に最初にびっくり。

私のプロジェクトについて、現状や課題をお話しました。
当然、スリランカサイドのパートナーである、ティラカさんの事も話題に。

するとエイコさんが、
「・・・・17年前のボランティア、もしかして通訳で同室だった方もティラカさんだったか・・な・・?」
でも、スズキ、ヤマダ、、、というように、似た名前はスリランカにも沢山あるので、
ティラカさんであるはずがないと、笑ってその場はやりすごしましたが、
最後になんだか、万に一つ、宝くじでもないけど、もしかしたら・・・と、
ティラカさんの写真をお見せしたのです・・・・

その瞬間、エイコさんが興奮した声で言いました。
「この人です!!!」
「えーーー!? ありえないですよーー・・・!」
と、私は、ありえない!を連発してしまいました。
本当に信じられなくて。

でも、そうなんです。間違いなく、ティラカさんだったのでした。
ありえないです。本当に。

そんな奇蹟のような出会いが、今年最後に待ちうけていようとは。
感動を超える感動でした。
誰かに導かれたような、何かが勝手に私達を動かしているような。
運命のような不思議な出会いです。

そして、エイコさんは、本当にスリランカに行って下さることになりました。
1カ月もの長い間。
縫製ができて、手織りや手仕事が大好きで、インドやタイによく旅行に行かれるので、
スリランカの暮らしも安心。
何よりも、そう、ティラカさんと知り合い。(←ティラカさんも覚えていたのです)
写真もセミプロ。

これ以上ないという条件の方が、実費でスリランカまで行って下さる・・・。
まだ、私、夢をみているのかなって、今も思います。
でも、夢じゃないんです。

出会いから、2度目の打ち合わせが先日ありました。
デザイン担当のPanda屋さんとの初顔合わせです。

縫製を教えること、テーマの商品企画は、リネンのお洋服。
おっ?コースターからいきなり洋服?と思われると思いますが、
エイコさんがせっかく行って下さる貴重な機会ですから、大きく前進したいと思います。
Panda屋デザインのリネンのお洋服は、本当にステキなんです。

他にも、調子に乗ってエイコさんに託したいことはたくさん。
草木染め工房に行って欲しい、手織りの小さな工房に行って欲しい、
リネンの生地を探してほしい、etc・・・・。

という訳で、長くなりましたが、
来年、初めてボランティアさんを日本から送りだし、スリランカで受け入れる、という
ドキドキするような事が、実現する・・・はずです!


長くなったので、続きは、また書きたいと思います。
読んで下さって、ありがとうございました★

 

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